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僕の可愛い詩に体。

僕の中には、僕ではない奴がいる。

奴は、毎日同じ事ばかり言っている。

「シニタイ」

僕は、そんな奴にうんざりしている。



ユウコ。

僕は、人にそう呼ばれている。

その名前を聞いて、奴は言う。

「ボクモ、ナマエガホシイ」

僕は考えるのが面倒で、いつも奴が言っている言葉を、そのまま名前にした。

「お前の名前は、シニタイ だよ。」

シニタイは、喜んだ。


シニタイは、今日も「シニタイ」と言う。

何度も何度も繰り返し。

言うだけでは飽き足らず、シニタイは僕を傷つける。

僕の体を傷つける。

僕はもう、うんざりだ。


裕子。

僕の名前は、そう書く。

それを見て、シニタイは言う。

「ボクノナマエハ、ドウカクノ」

僕は、何故だろう、本当の事を教える事が出来なくて、嘘を吐いた。

「お前の名前は、詩に体 って書くんだ。」

シニタイは喜んだ。

「ドウイウイミ」

シニタイは聞く。

僕は、適当に答える。

「詩を生み出す体ってことさ」

シニタイは泣いた。

「ボクニモ、ボクミタイナモノニモ、ナニカヲウムコトガデキルンダネ」

僕は、嘘を重ねた。

「そうだよ」

シニタイは、初めて笑って、机に向かった。

何かを生み出す夢を見て。

シニタイは、自分の本当の名前を知らない。


僕は、死に体。

だから、死にたい。

だけど、詩に体。


シニタイは、あれ以来、あの言葉を言わなくなった。

黙って今も、机に向かっている。
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egorock215

Author:egorock215
ego-rockという劇団で作・演出しています。
淫れ菩耽とかいう名前で、怪しげなショーもどきもやっています。

台本を書く人がいなくて困っている劇団の方、その他諸々、文章を書くことなら何でもやりますので、声をかけてやって下さい。

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